7月 09

市内のT中学校の美術部の生徒が森の里炭焼倶楽部で竹炭焼を体験した。美術とは直接に関係なく,里山での自然を体験したいとのことだ。直火を扱い,ノコギリや鉈を使って竹を切る,無農薬・有機肥料栽培の野菜を食べる,などの自然環境を体験してもらうという趣向だ。

朝の8時に8名の生徒と引率の教諭が集まった。まずは会チョさんと炭焼チーフからの説明だ。すでに,1号窯は土盛りをして着火するばかりになっているが,2号窯は竹を詰めた段階を見てもらうように設えてある。2号窯に焚き口を取り付けて土盛りを体験してもらった。スコップの使い方も覚束ないが,きょうびの中学生はこんなものだろう。

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焚き口に薪をくべて火を着けてもらい,ウチワで扇ぐ。こんな体験も珍しいようだ。ウチワで焚き口を扇ぐ生徒の後ろから,背中を扇ぐ生徒たち。今日は特に暑い。あとで知ったが,関東甲信地方はこの日が梅雨明けだったようだ。

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火の熱さと陽の暑さで汗だくになって扇ぐ,扇ぐ。風の具合が向かい風で,煙が目に滲みて堪らない。井戸水で顔を洗い,頭を冷やす。井戸水を汲むのも,井戸水の冷たさも初体験か。井戸水で冷やしてあった畑のトマトやキュウリをガリガリと齧って束の間の涼を取る。

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扇ぐこと小一時間で竹に火が回ったようだ。後は煙が200℃に上がるまで放置しておけばいいので,この間を利用して,竹切りを体験してもらう。ノコギリの扱いも覚束ないが,お椀用に太い竹を切ってみようという生徒も出てくる。

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畑からトウモロコシをもいできて皮のまま竹炭で焼いた。こうして焼いたトウモロコシは,水分が飛ばないので,何とも言えない甘さだ。

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そうこうしている間にパンが焼けたようだ。畑のアンズを取って作ったジャムとシロップ漬けもお駄賃に振る舞われた。

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こうして半日の竹炭焼体験は終わった。

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来週は窯を開けて炭を出す作業だ。畑の作物を提供してもらって,出来上がった炭で豚汁を作るそうだ。

written by Meisterköhler \\ tags:


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