9月 16

COVID-19のパンデミックのために中断されていた森の里夏祭り2023が装いも新たに(名前を代えて?)9月16日に開催された。コロナ前の夏祭りでは焼コウロモロコシが好評だったがこの時期では入手が難しいのとクラブ員の数が減って焼き手が足りなくなったなどの条件が重なった。

炭焼倶楽部の出店は玉こんにゃくとソフトドリンクの販売と決まった。玉こんにゃくならば業務スーパーで出来合のものが入手できるし,ソフトドリンクも同様だからだ。 企画の段階で玉こんにゃくを刺す串は竹串か竹箸か,1本に何個刺そうか,味の種類はピリ辛・出汁・生姜のどれにするかなどの蒟蒻問答ならぬこんにゃく談義が続き,試食会も催した。ソフトドリンクにしても,ハイライト商品のラムネの他のお茶は何種類にしようか,コーラはどうしようかなどなど侃侃諤諤の話し合いを何回かした。会チョさんは「お茶を多種類に」と声高に訴える。はてさて,販売価格はいくらにしようか,それによって仕入れはどこのスーパーの安売りにしようかなども大きな問題となった。一番の問題点はどれくらいの分量を用意しようかということだ。森の里団地は1200世帯ほどで子どもの数はそんなに多くはない,どちらかといえば御多分に洩れず高齢者が多いようだ。

企画の打ち合わせの最後にシルバー人材センターのメンバー2名からのヨーヨー釣りの提案があった。つくば夏祭りに出店したヨーヨー釣りの材料が余ったので引き取らせてもらった,という。これを玉こんにゃくまたはソフトドリンクを買った子どもたちにおまけとして無料で提供しようというものだ。結局,玉こんにゃくは3種類で80串,ラムネ2ダース,各種ソフトドリンク80本を単価100円で売り,合わせてヨーヨー釣りを出し物にすることに決まった。 祭り当日の準備は曇り空の下で,それほど汗もかかずに行えた。

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女性陣は玉こんにゃくを串刺しにして用意し,男性陣はヨーヨーに水を少し入れて膨らませて用意した。近頃ではヨーヨーの口を閉じるのもちょっとした器具とクリップで容易にできる仕組みがあるのだ。さぁ,あとは祭りの開始宣言を待つばかりだ。

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本格的な販売が始まる前に,Aさんからいただいた抽選券を投票箱に入れた。「当たりますように,ナムナム」

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祭りの蓋が開くとソフトドリンクが売れ出した。目玉のラムネも押し売りのようにしてお勧めする。そのうちに玉こんにゃくも売れ始めた。ドリンクとこんにゃくをお買い上げのお客の子どもと子ども連れの大人にはヨーヨー釣り券を渡して釣ってもらうようにした。噂が伝わったのかヨーヨー目当てのチビッコが集まりだす。

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お隣のブースの行列は何かと偵察すると,焼きソバだ。例年のこの祭りの定番ともいう売り場で,今年も大いに稼いでいるようだ。

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綺麗な夕焼けが祭りの広場を染めるころには近隣の高校生の三味線クラブのライブ演奏が始まる。

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広場の一角には 3台の神輿が祭りを見守っている。大人神輿も子ども神輿も担ぎ手が高齢化したり少子化したりで練り回しはできなくなっているという。

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あちこち偵察している間にも炭焼倶楽部のブースも繁盛してソフトドリンクが品切れになった。慌てて会チョさんが買いに走り追加したほどだ。売れるかどうが危惧した玉こんにゃくもめでたく完売となった。やれやれ,よかった良かった。

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さぁて,今度はこちらの打ち上げだぞ〜,と準備を始める。

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やあ,やあ,ご苦労様でした。完売でよかった良かった。などなどと安堵の胸を撫で下ろしてその隙間にビールを流し込む。金券であちこちのブースから買ってきた食材も並んだ。

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「あんたの呼び込みのセリフが良かったゼ」「イヤイヤ,そっちのヨーヨー釣りの指導が上手で子ども大喜びだったヨ」と話が弾む。缶ビールがポンポンと開いていく。だいぶご機嫌になってきたところに市長さんの飛び入りだ。クラブ員が何やらおねだりしていたが,どうなることやら。

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3年ぶりの打ち上げ花火が始まった。

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祭り広場の提灯が煌々と周りを照らす頃になって,後片付けをした。さて,来年もこの祭りに参加できるだろうか?何せ,炭焼倶楽部の終活がどうのこうのと話題になっている今日このごろである。

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4月 22

新型コロナウィルスの蔓延で自粛生活を強いられて中断していた筍パーティーが復活した。前回のパーティーが2019年4月23日だったので,実に,4年ぶりの再開である。先月の2022年度森の里炭焼倶楽部の総会で決定したのだが,会員の色々の都合があってか,参加者は9名と小規模とパーティーとなった。しかし,料理の方はいつになく大規模なものとなった。
9名の中には我孫子から駆けつけてくれたA氏がゲストで入っている。氏は会員有志による蕎麦打ち道場のメンバーでありワタシの自転車仲間でもある。釣りと燻製・ケーキづくりを趣味としている氏の差し入れが大いに期待される。

9時からの作業は「4年ぶりだからパーティー会場は綺麗にしなくっちゃ」と,まず,丈の伸びたタケタケランドの草刈りから始まった。シンちゃんとTさんが草刈機を駆使して素早く刈っていく。A氏には早速に竈門の設営をお願いした。ゲストと言っておきながら人使いが荒いなぁ。

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草刈りが終わってパーティーの準備をシンちゃんの音頭取りで進める。いつもはシンちゃんの奥様(チヨチャン)が仕切るのだが何故か今日のシンちゃんは張り切り方が違うゾ。

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ワタシ,A氏とチヨチャンが上の竹林で筍掘りを担当する。今日のパーティーに使う筍はシンちゃん・チヨチャンが昨日のうちに掘ってくれたそうだが,A氏に体験してもらおうとやってきたのだ。まずはチヨチャンがお手本を見せる。筍の曲がって生える方向を見極めてそっち側の地面を掘っていく。根っこに当たったあたりで一気に筍を切り取るという。それを見習ってA氏とワタシが掘る。A氏はすでに地元の大多喜で体験したことがあるという。腰痛持ちだそうだが今日は問題ないようだ。ジュウニヒトエが「大丈夫かな」と心配してくれる。

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参加者のお持ち帰り分を掘ったのでタケタケランドに戻る。皮を剥いで大きいものは半割りにする。女衆が,客人のA氏に憧れてか(?!),あれこれと手伝ってくれる。K夫人が割り箸を使って先端の方から小削ぐと綺麗に仕上がるとコツを伝授する。筍の下準備の終わり釜茹でにする。こうして採ってすぐに茹でると米糠も不要でアク抜きができる。

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筍餃子の準備が始まる。これはこの季節じゃないとできない餃子だな。ワタシも食べたことがないので楽しみだ。写真を撮るばかりじゃなくて餃子を包む手伝いをしなくっちゃ。今日の餃子の皮は,2枚摘んだんじゃないかと間違えるほどの,モチモチだ。包み終わったらフライパンに並べて焼き始める。

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ワラビ,ウド,コゴミの山菜とシュンギクの天麩羅の準備も進んでいる。

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ちょっと離れて一息ついてみると,今年も竹紅葉が綺麗だ。パーティー会場の藤棚を見れば,去年にも増して見事なフジが咲をつけてくれた。Iさんが大胆に剪定して「果たしてこれで花が咲くのかねぇ」と心配したが実に見事だ。

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そうこうする間に先ほど掘ってきた筍が茹で上がった。これは参加者の皆さんのお持ち帰りだ。刺身にすると美味そうだな。

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期待されたA氏の差し入れは,自ら釣り上げたニジマスの燻製とこれも手作りの燻製ハムだ。それに手作りのパン2種とクリームチーズと豪華版だ。これら全部を手作りとは皆さん大いに驚いた。負けじとばかりに(?)デザート用にとワタシのカミさんのリンゴとサツマイモのパウンドケーキも提供された。

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餃子が焼き上がり,筍の煮物,チヨちゃん特製のメンマと筍の味噌のせも提供された。味噌の上にはサンショウの花が載せられている。ワタシはこれを初めて見ました。どんな味でしょうか。テーブルには,更に,ポテトサラダ,手羽唐揚げ,香の物などなどが並べられる。これらはTHさん,K夫人,M夫人,T夫人らが持ち寄ってくれたものだ。「さぁ皆さん,お席について」

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パーティーが始まった。4年ぶりの仲間との語らいは和気藹々と進んでいった。

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「お〜〜い,シメは筍ご飯だねぇ」「ダメ〜,食べたきゃ自分でよそってきなさい」

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「まだまだ,ドンコ椎茸もソラマメの直火焼きもあるヨ〜」

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なんやかやとパーティーは進み,4年分の空白を満たせた。動けなくなる前にと,後片付けとなった。残った料理は各自が持ち帰って,多分,夕食に供されることになるだろう。

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ありがとうございました。自然の恵みをたくさんいただきました。明日から,また,畑で自然の恵みを育てていきます。

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8月 05

今年もCOVID-19が収束せずに,面妖な東京オリンピック2020+1はゴリ押し開催されるものの,庶民の楽しみの行事は軒並み中止された。森の里夏祭りも中止されることになったが,炭焼倶楽部共同畑のジャムの素材はCOVID-19にお構いなく収穫時を迎えた。ということで昨年同様にクラブメンバーの有志が収穫・貯蔵していた素材でジャムを作ることにした。

昨年のレシピを確認して,砂糖を計量する。同時にジャムを入れる瓶の洗浄だ。

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ジャムの種類はブルーベリー,ブラックベリー,ルバーブ,アンズだ。今年はアンズの出来が良くなく収穫量も少ない。ブラックベリーは煮詰める時間が不足気味なのかちょっと緩いようだが,冷えて固まることを期待しよう。

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手慣れた作業でジャムが出来上がり,煮沸消毒の済んだ瓶に詰めていく。このまま常温で保存しても2年は保つようだ。

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例年になくスムースに作業がはかどったので,各自持ち寄った,ランチタイムはたっぷりのおしゃべりの時間だ。

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各自の取り分によって精算を済ませて今年のジャムつくりもお開きになった。

written by Meisterköhler

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