4月 22

新型コロナウィルスの蔓延で自粛生活を強いられて中断していた筍パーティーが復活した。前回のパーティーが2019年4月23日だったので,実に,4年ぶりの再開である。先月の2022年度森の里炭焼倶楽部の総会で決定したのだが,会員の色々の都合があってか,参加者は9名と小規模とパーティーとなった。しかし,料理の方はいつになく大規模なものとなった。
9名の中には我孫子から駆けつけてくれたA氏がゲストで入っている。氏は会員有志による蕎麦打ち道場のメンバーでありワタシの自転車仲間でもある。釣りと燻製・ケーキづくりを趣味としている氏の差し入れが大いに期待される。

9時からの作業は「4年ぶりだからパーティー会場は綺麗にしなくっちゃ」と,まず,丈の伸びたタケタケランドの草刈りから始まった。シンちゃんとTさんが草刈機を駆使して素早く刈っていく。A氏には早速に竈門の設営をお願いした。ゲストと言っておきながら人使いが荒いなぁ。

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草刈りが終わってパーティーの準備をシンちゃんの音頭取りで進める。いつもはシンちゃんの奥様(チヨチャン)が仕切るのだが何故か今日のシンちゃんは張り切り方が違うゾ。

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ワタシ,A氏とチヨチャンが上の竹林で筍掘りを担当する。今日のパーティーに使う筍はシンちゃん・チヨチャンが昨日のうちに掘ってくれたそうだが,A氏に体験してもらおうとやってきたのだ。まずはチヨチャンがお手本を見せる。筍の曲がって生える方向を見極めてそっち側の地面を掘っていく。根っこに当たったあたりで一気に筍を切り取るという。それを見習ってA氏とワタシが掘る。A氏はすでに地元の大多喜で体験したことがあるという。腰痛持ちだそうだが今日は問題ないようだ。ジュウニヒトエが「大丈夫かな」と心配してくれる。

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参加者のお持ち帰り分を掘ったのでタケタケランドに戻る。皮を剥いで大きいものは半割りにする。女衆が,客人のA氏に憧れてか(?!),あれこれと手伝ってくれる。K夫人が割り箸を使って先端の方から小削ぐと綺麗に仕上がるとコツを伝授する。筍の下準備の終わり釜茹でにする。こうして採ってすぐに茹でると米糠も不要でアク抜きができる。

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筍餃子の準備が始まる。これはこの季節じゃないとできない餃子だな。ワタシも食べたことがないので楽しみだ。写真を撮るばかりじゃなくて餃子を包む手伝いをしなくっちゃ。今日の餃子の皮は,2枚摘んだんじゃないかと間違えるほどの,モチモチだ。包み終わったらフライパンに並べて焼き始める。

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ワラビ,ウド,コゴミの山菜とシュンギクの天麩羅の準備も進んでいる。

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ちょっと離れて一息ついてみると,今年も竹紅葉が綺麗だ。パーティー会場の藤棚を見れば,去年にも増して見事なフジが咲をつけてくれた。Iさんが大胆に剪定して「果たしてこれで花が咲くのかねぇ」と心配したが実に見事だ。

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そうこうする間に先ほど掘ってきた筍が茹で上がった。これは参加者の皆さんのお持ち帰りだ。刺身にすると美味そうだな。

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期待されたA氏の差し入れは,自ら釣り上げたニジマスの燻製とこれも手作りの燻製ハムだ。それに手作りのパン2種とクリームチーズと豪華版だ。これら全部を手作りとは皆さん大いに驚いた。負けじとばかりに(?)デザート用にとワタシのカミさんのリンゴとサツマイモのパウンドケーキも提供された。

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餃子が焼き上がり,筍の煮物,チヨちゃん特製のメンマと筍の味噌のせも提供された。味噌の上にはサンショウの花が載せられている。ワタシはこれを初めて見ました。どんな味でしょうか。テーブルには,更に,ポテトサラダ,手羽唐揚げ,香の物などなどが並べられる。これらはTHさん,K夫人,M夫人,T夫人らが持ち寄ってくれたものだ。「さぁ皆さん,お席について」

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パーティーが始まった。4年ぶりの仲間との語らいは和気藹々と進んでいった。

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「お〜〜い,シメは筍ご飯だねぇ」「ダメ〜,食べたきゃ自分でよそってきなさい」

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「まだまだ,ドンコ椎茸もソラマメの直火焼きもあるヨ〜」

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なんやかやとパーティーは進み,4年分の空白を満たせた。動けなくなる前にと,後片付けとなった。残った料理は各自が持ち帰って,多分,夕食に供されることになるだろう。

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ありがとうございました。自然の恵みをたくさんいただきました。明日から,また,畑で自然の恵みを育てていきます。

written by Meisterköhler \\ tags:


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