6月
17
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F会チョさんが有志を募って,H先生の納屋をお借りして,蕎麦打ち講座を開講してくれた。カミさんと共に参加することになった。今日の蕎麦は二八蕎麦で,蕎麦粉400gに中力粉100gの分量だ。これで3,4人前になるという。神妙に講師のF会チョさんの手元を見つめる眼,眼,眼。
外では湯の準備だ。あらかじめ鍋に洗剤を塗って後で煤を落としやすくする工夫をして,薪で鍋に入れた汲み上げ水を湧かす。主婦の知恵かはたまたアウトドアーライフの知恵か。
最初の生徒はMさんだ。まず,粉に水を加える。水の量は210ccだ。粉の真ん中に半量の水を入れて指先を立てて捏ね回す。その後,両手の平で粉を揉むようにして混ぜる。さらに残りの水を2回に分けて加えながら指で捏ね,手の平で揉み合わせる。15分ほどかかった。
粉を摘んでみて,塊にまとまるようになったら捏ね鉢の中心に折り込むようにしながら手の平で練り込む。ザラザラの表面が赤ちゃんの肌のようにスベスベになるまで捏ねる。参加者は中高年者だから,肌触りは参考にはならない (^^)
塊を円錐状に纏める。底部を造るには親指で塊を押し込んでいく。底部を造りながら,鉢の中で味噌擂り運動をさせながら回転させて行くのはなかなか難しい。出来上がったら,二,三回ほど台に底部を叩きつけて空気抜きをする。これで,延ばしの準備が整った。
円錐の塊を押し潰して円盤を造っていく。平らな円盤ではなく中央部が厚く残るようにするのだ。
適当な大きさに延ばしたらこれを麺棒で中央から外側に延ばしていく。このときに麺棒を円盤の周辺を越えるまで転がさないように注意して,円盤の周辺部を残すように麺棒で延ばしていく。これを円盤を回しながら繰り返していく。
薄くなってきたら麺棒に巻き付けて延ばしていく。三回延ばしたら,麺の板を180度回して反対側から巻いていき,再び3回延ばす。そうすると麺の板は菱形になるので,今度は麺の板を90度回して同じことを繰り返す。
十分に薄くしたら,これを折りたたむ。そしてカッティングだ。 駒板を包丁を傾けて押して移動させて蕎麦の太さを調節していく。切る,押すのリズムを取るのが難しいようだ。
ここで,選手を交代して先ほどの行程をたどっていく。みんなで協力しての作業となった。
捏ねる人,鉢を固定する人。
難しい円錐の塊も,H先生のノウハウを教えてもらって,難なく(?)こなす。
H先生の厳しい目が見守る中で延ばしていく。水回しが不良だったらしく,延ばしが失敗したものを講師の会チョさんがフォローして何とかつじつまを合わせてくれる。
カッティングもリズムよく,「切って,押す,切って,押す」と呟きながら。とにかく,できた,出来た,デキタ。
さぁ,茹でる番だ。
出来たゾ〜。
腹減った〜,食べよう,食べよう。田舎蕎麦風の堅いもの,ちょっと軟らか目のもの,太いもの,細いものなどなど多彩な蕎麦だ。自分で造ったのだから,文句を言わずに食べましょう。
F会チョさん,H先生,ありがとうございました。
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