2月
20
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炭焼倶楽部の名誉会員であり,倶楽部の活動場所のタケタケランドの地主さんでもあるH先生から倶楽部会長のFさんに蕎麦打ち指南の依頼があった。自分も2008年の忘年会でFさんに蕎麦打ちの手ほどきを受けたことがある。ご相伴にあずかろうという有志がH先生宅に集まった。H先生の家系は江戸時代まで遡れるほどの地元の素封家で,かつては造り酒屋を営んでいたそうだ。蕎麦打ちの会場となった納屋の二階には昔懐かしい稲作の道具類が保存されている。庭には名水の井戸を示す名残があり,かつての造り酒屋が偲ばれる。
まずは蕎麦粉,繋ぎの小麦粉と水(もちろん汲み上げた)を正確に計る。
混ぜ合わせて,手で揉むようにして水と粉を馴染ませる。F会長は,ここが十分でなかったので茹でたときにプツプツになってしまったのでしょう,とH先生に指南する。自分もフムフムと聞いておく。十分に揉んだところでこれを塊にまとめていく。さらに菊練りを繰り返しながら,赤ちゃんのほっぺのように滑らかな柔らかさになるまで練り込む。ここらのあたりはH先生は力強くて上手だ。
さあ延ばす番だ。
十分に伸びたところで,切って蕎麦にしていく。Kaさんが用意してくれたお湯で茹でて,Aさんが水で晒して出来上がった。
H先生と競演したKuさんの蕎麦もうまく出来上がったようだ。材料はもう一回分あるというので。自分も2度目の蕎麦打ちにチャレンジさせてもらった。が,何故か延ばすときにポロポロになってしまい,うまく延びなくて失敗気味。F会長が手助けしてくれた。水を足して再度延ばしてなんとか形になった。さすがは指南番だけのことはある。へっこんだ自分を,粉の質が違ったのではないか,とフォローしてくれる。こちらも会長の度量を感じさせてくれる。
まずはH先生の蕎麦打ちの成就を祝して乾杯。奥様手作りの,文字通り暖かい汁の蕎麦は絶品であった。そしてH先生の味噌味のモツ鍋もこれまた言うことなしだった。ごちそうさまでした。
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